2008年07月24日

天帝妖狐

こないだ乙一の「ZOO」を読んだわけですが、グロ耐性あるわけでもないのに
妙に他の作品が気になって「天帝妖狐」を注文して買ってしまいました。
生協割引で10%引きだぜ!(

ネタバレなし感想。
テツに感化されてできるだけ読んでない人にも分かるような文を目指してみる(`・ω・)
なお、本は現在テツに貸してるんで細かいミスはスルーで><

さて本作品には「ZOO」に収録されてる作品よりも若干長めの「A MASKED BALL ア マスクド ボール ―及びトイレのタバコさんの出現と消失―」と「天帝妖狐」の2つが収録されてます。「ZOO」とはまた違った作風で、乙一は一体いくつ書き分けられるんだと感心しました。

1つめの「A MASKED BALL」は、とある高校のトイレの落書きをきっかけに事件が起こるという話。「ZOO 2」の「Closet」みたいなミステリーなんですが、短編と違って(まぁこれも他と比べれば短編なんだけど)キャラがそれぞれ立ってて物語に入っていきやすい。加えて乙一の臨場感溢れる文章で、実際その場にいるような錯覚にもさせられます。展開に不自然なところがない上に、ミスディレクション(解説の受け売り)が上手くて最後まで犯人が分からなかったです。分からせるつもりはないんだろうけどwあと、ある人物に関する伏線もまた見事。何回か納得いくまで読み返してみたくなる作品です。

2つめの「天帝妖狐」はタイトルにもなってますが、これは感想を聞く前にまず読んで欲しいって感じです。比べるのが「ZOO」だけになってしまうけど、「ZOO」にあった不気味さが顕在し、かつ登場人物の感情の揺れを感じることができる作品だと思いました。時間軸が前後する書き方をしているけど、それもまた新鮮。その中から杏子の人間らしさ、夜木の人間らしさ、違った人間らしさが交錯する美しさを是非読み取って欲しいです。とか言ってる自分が読み取れてるかは謎。

テツが「ZOO」の感想で“白い”作品を読みたいと言ってたけどこの本はどちらかといえば“白”なんじゃないかなと思います。特に「天帝妖狐」は読んだ後、「ZOO」にはなかった爽快感が得られたような気がします。

「ZOO」を読んだだけでは、まぁ乙一もありかな、程度に思ってたけど、
「天帝妖狐」を読んだ今、乙一は一押し作家になりました。
他のも読みたいな。



「A MASKED BALL」ってどんな意味なんだろ。
masked…覆われた、偽りの
ball…舞踏会、パーティー
この辺の意味でいいのかな(
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posted by 祈弘 at 01:16| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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